プリザーブドフラワーとは・・・
プリザーブドフラワーは、フランスで開発されたまったく新しいお花です。
プリザーブドとは、『保存された(花)』という意味で、
日本に紹介されたのはまだ数年前のことです。
生花に特殊加工をして生花のもつみずみずしさとやわらかさを損なうことなく、長く保つことのできる、枯れないお花です。
使用される着色料、薬品はメーカーによって違いがありますが、
オーガニックなものや、人体や環境に影響のない
無害で安全性の高いものを使っているといわれています。
水あげの面倒もないので、ウェディングやディスプレー、ご自宅のインテリアや贈り物としても人気があります。
また、大切な思い出のお花を美しいまま保存する方法としても最適です。
最近ではバラのほか、カーネーション、ラン、カラー、ダリア、ジャスミン、
アジサイなどの花、またグリーンも種類が豊富に増えています。
プリザーブドフラワーの特徴
- 最大の魅力はなんといっても、生花と見違えるほどのソフトな感触です。
- 水をあげる必要がなく、手間がかかりません。
- 色のバリエーションが豊富で、生花にはない青いバラもあります。
- 長期保存が可能です。保管の状況にもよりますが、数ヶ月から数年(ヨーロッパでは5年以上という報告も!)美しさを保つといわれています。
プリザーブドフラワーの美しさを長く楽しむための豆知識
- 生花ではありませんので お水は絶対にやらないでください 。
- 直射日光は痛み・色あせの原因 となります。
- 過乾燥 にお気をつけください。
暖房など直接風が当たる場所には置かないように気をつけましょう。
乾燥しすぎると、花びらがひび割れることがあります。ひび割れた花は残念ながら元には戻りません。
- 高温多湿な場所 にもお気をつけください。
多湿な場所に置いておくと花びらが透けてくることがあります。
それはお花が湿度をすってしまったためと思われます。
そのままにしておくとカビや退色などの原因となります。
2〜3日乾燥したお部屋に移動するとか、箱などをご用意いただいてお花とシリカゲル(お菓子やのりなどに入っている乾燥剤)を入れて様子を見ましょう。自然に元に戻ると思います。
最適温度 15〜20℃、最適湿度 50%以下といわれています。
- 色移り にご注意ください。
衣服や壁などに長時間接したままでいますと、色移りすることがありますので直接触れないようにしてください。
もし染料が衣服についた場合は、中性洗剤等ですぐに拭き取ってください。
(主成分はグリセリンや食料品にも使用されている染料です。)
特に湿度の高いとき、また濃い色のお花はご注意ください。
- ほこりは大敵です。
ほこりがつかないようにするには、同じ場所に置きっぱなしにしないことです。
ほこりがついてしまった場合は、軽く息を吹きかけたり、羽ではらうなどでそっと飛ばしてください。
季節によって、置く場所を変えたりアレンジを変えるなどちょっとした気配りでより長い期間楽しんで頂けます。
手づくりプリザーブドフラワーとは・・・
『自宅で手軽に自分でつくれる』のが手づくりプリザーブドフラワーの魅力です。
レッスンでは庭に咲いた花や、記念にいただいた花、またはお花屋さんで買ってきた生花を染色・加工して手づくりプリザーブドフラワーをつくります。
しかしながら、市販されているプリザーブドフラワーと手づくりプリザーブドフラワーは別物です。
耐久性、保存できる期間、その他の性質などは市販されているものと同じではありません。
手づくりプリザーブドフラワーの特徴
- ヴァリエイションは無限です。
各種トリートメント溶液、カラー液の調合と花が持つ天然の色素を組み合わせることで、色と風合いについては無限のヴァリエイションが楽しめます。
- 花以外の花や果実も楽しめます。
花以外のリーフ類や果実などもトリートメント可能です。
- 既製品のプリザーブドフラワーとは違います。
既製品は製造過程が異なり、長期保存できるよう加工されています。一方、手づくりプリザーブドフラワーには微妙な質感と色合いが表現可能です。
手づくりプリザーブドフラワーの特徴である徐々に変化する過程を楽しめます。